ぐらすです

投資や株の話、教育の話、趣味の話などを気ままに書いています。

株を勉強したい投資初心者向けに、株で利益が出る仕組みを説明します

突然ですが、株と聞くと、どのような印象を持っているでしょうか。

NISAが拡充されることもあり、将来のためにやった方が良いという話はよく聞くけど、テレビを見ていると、大金持ちになる人がいる一方で大きな借金を抱える人がいるから怖い、という印象もあるかもしれません。

先に結論を述べると、テレビは一部を切り取って煽っているだけです。正しく理解して運用すれば、こんなことにはなりません。

大金持ちになることはほぼできませんが、大きな借金を抱えることもありえません。

なるべく専門用語を使わずに説明しますので、よろしければ最後までお付き合いください。

 

まずは、株でどうやって利益が出るのか、についてお話しします。

株は一言で言うと「値段が変わり続ける商品」です。

つまり、安いときに購入して、高いときに売却すれば、その差額で儲けることができます。

例えば、100円の時に購入して、120円の時に売却すれば、20円の儲けとなります。

そして、重要なのが、購入してから売却するまでの期間です。

1日に何度も売買したり、長くても1か月くらいで売買を行うことを、短期投資と言います。

反対に、10年以上、なかには20年以上の期間で売買を行うことを、長期投資と言います。

短期投資と長期投資は期間が違うだけですが、実はこの2つは、全然違います

具体的には、株で利益を出すための方法が違います。

順に説明します。

 

  • 短期投資

引用:SBI証券


これはトヨタ自動車のある1日のチャート、つまりトヨタ自動車の一日の株価(株の値段)の変化を表したグラフです。

注目してほしいのは、たった1日であっても、株価が絶えず上下に動いていることです。

このチャートでは、上がっているときを赤色、下がっている時を青色で表していますが、色が何度も入れ替わっていることからもわかると思います。

つまり、下がる時と上がる時がわかるようになれば、大きく儲けることが出来ます。

下がったら買って、上がったら売る。これを繰り返すだけでいいですからね。

例えば、9時10分に購入して、9時20分に売却したとします。

だいたい1880で買って、1900で売っているので、20増えています。

そして株は、基本的に100株以上で購入します。

この場合、100株購入すると、188000円(1880×100)で購入し、190000円(1900×100)で売却となるので、2000円(190000-188000)儲かりました。

では、100株以上で取引をしたらどうでしょうか。

この例の場合、1000株の取引であれば、2万円の儲けとなります。

10000株であれば、20万円です。

これを1日中繰り返すことができれば、かなり儲けることができるというのが、わかるかと思います。

 

ただし、現実はそんなに簡単な話ではありません。

それはなぜか。株価がいつ上がって、いつ下がるのか、予測することが非常に難しいからです。

先ほどの例は、値動きが終わったチャートを見たから簡単そうに見えますが、実際に売買するときは

この状態から、真っ白な部分がどうなるか、つまり未来を予測しなければなりません。

今から10分後の株価は今より上がるのか?20分後は?1時間後は?

これを、世界中のプロの投資家は、企業の財務状況から予測したり(ファンダメンタル分析)、過去のチャートの値動きから予測したり(テクニカル分析)しています。

こういった知識も経験もない投資初心者では、当て続けることは非常に難しいです。

また、もしも自分が購入した直後から、ずっと株価が下がってしまうと、安い金額での売却となり、損をしてしまいます。

先ほどの例の逆ももちろん起こり得るので、そうなると2万円や20万円の損となります。

当てられると大儲けできるが、当て続けるには相応の努力が必要、それが短期投資です。

冒頭で「テレビは一部を切り取って煽っている」と書きましたが、テレビではこの短期投資ばかりを取り上げています。

では長期投資ではどうなるかというと、こちらが投資初心者におすすめしたい投資方法です。

 

  • 長期投資

引用:https://www.kabutore.biz/

これはアメリカのS&P500のチャートです。

S&P500とは、ものすごく簡単に言い換えると、アメリカの大企業500社をまとめた株価のグラフです。

ここで注目してほしいのは、グラフ全体で見たときに、株価が右肩上がりになっていることです。

試しにチャートの好きな年と、その20年後の年を見比べてみてください。

どの期間でも構いません。昔の方はわかりにくいですが、すべての期間で株価は上がっています。

例えば、有名なリーマンショックで暴落した2009年でさえ、20年前の1989年と比べると、上がっているのです。

言い換えると、S&P500を購入して、20年間持っておくだけで、儲けることができる、ということになります。

もちろん、過去がこうだったからと言って、未来も絶対に儲かるという保証はありません。

ただし、過去は一度も損をしていないという事実は、決して無視できないものと思います。

リーマンショックだけでなく、2000年にはITバブル崩壊や、記憶に新しいところではコロナショックもありましたが、それでも長期的には株価は上がっているのです。

買ったらずっと放置しておいて、20年後に売るだけでいいので、短期投資と比べたら、非常に簡単で、だからこそ投資初心者におすすめです。

長期投資の欠点としては、大きく稼ぐことができない点がありますが、それでも平均すると、年利5%くらいは期待できます。

年利5%とは、100万円投資すると、1年後には105万円になっているということです。

たったそれだけか、と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は福利効果もあり、それなりには増えます。

福利効果については、説明すると長くなるので、別記事にしたいと思います。

 

今回の記事のまとめです。

・投資には短期投資と長期投資の2種類があります。
・短期投資は大きく稼ぐことができる反面、非常に難しいので、投資初心者にはおすすめしません。
・長期投資は大きくは稼ぐことができないが、することは単純で、投資初心者におすすめしたいです。

 

最後に、株を勉強する方にやってほしいことを申し上げると、なるべく多くの方の意見を聞いて、投資判断をしてほしいと思います。

人によって意見が全然違うので、一人の意見だけを聞いていたら、自分に合わない投資方法だったため、失敗してしまう可能性があります。

正直、有名な方の意見でも、首をかしげたくなることもあります。

この記事も同様で、私自身は正しいと思っていることを書いていますが、投資は自己責任となるので、ほかの方の意見も参考にしてみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。