友達に勉強を教えることが、大学合格への近道になる理由を解説します
現在通っている高校で成績の良い方は、友達から勉強を教えてほしいとお願いされることが、よくあると思います。
実は教えてあげると、自分自身のためにもなり、大学への合格が近づきますが、例えばこんな理由から断っていませんか?
- 自分の勉強時間が減るから
- 友達が賢くなると、友達が合格し、代わりに自分が不合格になるから
気持ちはわかります。が、実はものすごくもったいないです。
この理由に反論する形で、友達に勉強を教えることで得られるメリットを説明します。
- 自分の勉強時間が減るから
これについてはその通りですが、友達に勉強を教えることで、代わりに効率の良い勉強ができます。
どういうことかというと、受験勉強で大切なことは、
勉強して知識を得る(インプット)だけではなく、
得た知識を説明する(アウトプット)能力も必要になるからです。
なぜなら、受験は、解答用紙に解答を記入することで、「自分は理解している」ということを、採点者に説明する作業になるからです。
アウトプットの能力を鍛えるためには、問題をたくさん解くことが基本となりますが、ここで有効なのが、「友達に勉強を教える」ことなのです。
問題を解くことと比べ、友達に勉強を教えることの利点は、友達が自分自身のわからない点を突っ込んで質問してくるため、自分の知識に漏れがあった場合、うまく説明できなくなり、漏れに気づくことができます。
友達に勉強を教えることで、アウトプットの能力を鍛えるだけでなく、実は自分の復習と、足りない箇所の把握ができるんですね。
自分の勉強時間を減らしてでも、やる価値は十分にあると思います。
- 友達が賢くなると、友達が合格し、代わりに自分が不合格になるから
これも気持ちはわかります。
ただし、現実に考えて、そんなことが起こるしょうか。
起こる条件としては、
1.友達と自分が同じ大学・学部・学科を受験する
2.自分の順位が合格者の最低点となる
この2つが両方満たされたときのみです。
全くないとはいいませんが、可能性は相当低いです。
それでもやっぱり気になる。。。という方のために、大学入試に関わったことがある経験から、アドバイスをさせてください。
突然ですが、一つ質問です。
合格者の最低点と不合格の最高点(つまり合否のボーダーライン)って、何点くらい差があるか、想像できますでしょうか。
答えは、1点差です。
もちろん、年によって多少のばらつきはありますが、1点の差で合否が分かれることも珍しくありません。
受験生全体の上位や下位はそうでもありませんが、ボーダーライン付近はかなり密集しています。
ということは、ボーダー付近にいる場合、1点多く取ると、順位が1つ上がることになります。
ボーダーが同点で2人いる場合は、1点多く取るだけで、順位は2つ上がります。
逆に、1点少ないと、順位は1つ下がります。
ですので、合格するために重要なのは、友達の順位を気にすることではなく、自分が1点でも多く取れるようにすることとなります。
友達の順位が自分より下になっても、自分の順位は1つしかあがりません。
ところが、2点多く取るだけで、順位が2つ上がることになります。
共通テストでも、1問正解するだけで2点以上もらえます。
先ほど「友達に勉強を教えると、自分の勉強にもなる」と説明しましたが、友達の得点をあげつつ、自分の得点を上げることが合格につながることがわかってもらえるかと思います。
最後に、超重要なことを補足します。
友達と同じ大学・学部・学科に入学することができれば、入学した瞬間から、独りぼっちではありません。
大学は高校と異なりクラスがないため、同級生と話す機会が限られ、高校のようにただ待っているだけでは、なかなか友達はできません。
そこで重要になってくるのが、高校からの友人です。
自分が独りぼっちではないという状況は、入学後の不安をかなり解消してくれます。
また、新しい友達を作る場面でも、大きな力となってくれます。
大学合格はゴールではなく、スタートです。
友達と助け合って、素晴らしいキャンパスライフを送ることができるように、高校生のうちからお互いに高めあってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。