東野圭吾さんのガリレオシリーズが好きな方にお勧めしたい作家
東野圭吾さんの小説が好きでよく読んでいる方は、一通り読み終わったら次は何を読もうか、迷っておられる方もいるのではないでしょうか。
今回はそのような、かつての私と同じ状況の方に、お勧めしたい本があります。
「東野圭吾さんの本」だけだと、対象が広すぎるので、今回はガリレオシリーズが好きな方ということで範囲を絞って、紹介します。
おすすめしたいのは、喜多喜久さんの「化学探偵Mr.キュリー」シリーズです。
2023年3月現在、文庫本で10巻まで発売されています。
それでは、何が良いか紹介します。
- 読みやすい
東野圭吾さんの本の特徴で、「話の展開が上手く、読み始めたら止まらない」という点があると思いますが、喜多喜久さんも同じです。
「化学探偵Mr.キュリー」は1話が70ページくらいで構成されているので、ちょっとした時間でサクッと読めてしまうのが魅力です。
個人的には、冒頭の比較的早い段階で事件が起こるので、どこに向かって話が進んでいるのかがわかりやすく、そのため中だるみなく読めるのかなと感じています。
- 理系のトリックが面白い
東野圭吾さんは大阪府立大学工学部→デンソーの技術者 の経歴の持ち主で、その知識を生かしてガリレオシリーズを作っています。
主に物理の知識を用いたトリックが中心です。
喜多喜久さんも同じく、東京大学薬学部→同大学院→大手製薬会社で研究員 の経歴があり、その知識で化学探偵Mr.キュリーシリーズを作っています。
薬学系の出身なので、化学を用いたトリックが中心ですが、ガリレオシリーズのように勉強になることもあります。
私の場合、青酸カリの話は知らないことが多く、勉強になりました。
理系出身の方はすべて同意できないかもしれませんが、理論上は可能なトリックなのかなと、感じています。
私は文系出身なので、あくまで個人の感想ということでお願いします。
- シリーズキャラクターの存在
完全に好みがわかれそうですが、シリーズものになるので、シリーズキャラクターが存在します。
そして、回を重ねていくうちにキャラクターが成長していくのですよね。
化学探偵Mr.キュリーシリーズだと、大学の准教授と事務職員が中心となって物語が進んでいきますが、二人が互いを信頼するようになったり、研究一辺倒だった大学の先生が人を助ける楽しさを覚えたりと、読んでいて楽しいです。
作品を作る側は、突然登場人物の人格を変えたりとかしないように気を付けなければならないため、大変だと思いますが、作品の魅力は上がると思います。
- ガリレオシリーズとは異なる良さ
ガリレオシリーズは警察と大学准教授が中心となる話なので、殺人事件が扱われることが多いですが、化学探偵Mr.キュリーシリーズは、大学の准教授と事務職員が日常の不思議現象を解決していく話なので、殺人のような重たい話がありません。
比較的珍しい「殺人の起きないミステリー」となっていますので、そういった話が苦手な方にはお勧めです。
喜多喜久さんは図書館に何冊も本が置いてあるくらいの知名度がありますが、もっと有名になってもおかしくないくらい、実力のある作家だと思っています。
今後もこのブログでは、「もっと評価されるべき作家」を取り上げていきたいと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「化学探偵Mr.キュリー」シリーズが気になった方のために、商品のリンクを貼っておきます。
気になった方は、ぜひお買い求めください。