【投資初心者向け】株主優待とは何か、専門用語を使わずに説明します
株主優待について調べると、おすすめの優待品についてはたくさん出てくるものの、株主優待の説明について書かれているものは少ないように思います。
そこで、この記事では、株主優待によるメリットと、株主優待のリスクについて説明します。
なるべく専門用語を使わずに説明しますので、よろしければ最後までお付き合いください。
株主優待を一言で言うと、ある企業の株を保有しておくと、その企業が設定した優待品を得ることができる制度です。
優待品は企業によってさまざまなものがあります。
今回はみんかぶ(https://minkabu.jp/)というサイトを使って説明します。
たとえば、ライオンだと自社製品の詰め合わせがもらえます。
新商品が多く、一足先に試すことができます。
マクドナルドだとバーガー類やサイドメニューの引換券がもらえます。
バーガー類、サイドメニュー、ドリンクが各6枚入っていて、かなりお得感がある優待です。
株価の割にもらえる金額が多く、こちらもお得感がある優待です。
KDDIだとカタログギフトが届き、選択した優待品がもらえます。
大半が食品ですが、自分で選ぶことができるので、好きな食品をもらうことができます。
こういったものが、株を保有しているだけでもらえるのです。お得ですよね。
調べ方も簡単です。みんかぶを使う場合、「銘柄を探す」の項目のなかに、「株主優待」の項目があります。
では、株を保有するにはどうするかですが、株を購入したら持っておく、ただこれだけです。
あとは、何もしなくていいのです。
注意点は、株によって権利付最終日というものが決められているので、その日まで株を保有しておくことです。これさえ覚えておけば、優待品を得ることができます。
また、株を購入するときは、購入する株の数にも気を付けてください。
エディオンの優待で説明します。
必要株数の最低数が「100株以上」となっています。
つまり、100株以上購入していないと、株を持っていても、株主優待はもらえません。
ちなみに、保有株数が多い場合や、保有年数が多い場合は優待品がグレードアップすることがあります。
この例ですと、1年以上保有しているとギフトカードに1000円が追加で加算されます。また、100株では3000円相当のギフトカードがもらえますが、1000株持つと、15000円相当になります。
そして、もう一つ、株主優待とは違いますが、株を保有することによるメリットがあります。
それは、優待品とは別に、配当金をもらうことができる点です。
いくらもらえるかは、企業によって異なりますが、何もしなくてももらえるというのは、優待と同じです。
一例ですが、昨年KDDIの株を100株保有していると、配当金で1万円くらいもらえました。
つまり、企業の株を購入するだけで、勝手にお金と優待品がもらえるのです。とてもお得だと思いませんか。
メリットを説明しましたので、ここからはリスクについても説明します。主に二つあります。
一つは、全体的に株主優待が廃止される流れになっていることです。
理由としては、株主優待は海外の投資家が受け取ることができないため、不公平となっていることや、企業側から見た場合に、優待品の準備や発送料、それに伴う人件費といったコストがかかる点などがあります。
優待品目当てで株を購入したのに、肝心の優待品がなくなるといった可能性はあります。
もう一つは、企業が倒産したら、購入した株券が事実上、価値のないものになります。
また、倒産しなかったとしても、企業の経営が大きく悪化した場合は、株価が大きく下がり、優待品や配当金を得るだけでは投資資金を回収できないこともあります。
たとえば、東京電力を例にあげてみます。
2011年を境に、株価が大きく下がっており、いまだに株価が戻っていません。
理由はみなさんご存じのとおり、東日本大震災です。
それまでは優良企業と認識されていましたが、誰も予想できない天災が起因となり、株価が下がってしまいました。
現在、優良企業だと思われている企業でも、突然株価が大きく下がり、その後回復しないことがありえます。このリスクはしっかり覚えておいてください。
最後に、企業が優待品や配当金を配って、企業側に何のメリットがあるのか、疑問に感じた方もいらっしゃるかもしれません。その理由は、一言で言うと、株価を下げたくないからです。
詳しい説明は省きますが、企業にもメリットがあるから行っていますので、「おいしい話には裏がある」とか、そういった話ではありません。安心して優待と配当を受け取ってください。
3月が決算の会社は多く、株主優待を始めるには良い時期だと思います。
これを機に、始めてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※投資は100%の利益を保証するものではありません。
投資はご自身の判断で行っていただきますようお願い申し上げます。